宇宙っていいですよねぇ。そんなわけで、なんとなく見ていたのですが、

エコノミーには辛すぎる……。

こと、最後のやつはエコノミーかプレミアムかで相当違いそうです。うん、悲しいことだ。







 私の悲しみはさておき、久々に小説の感想です。「プロバリティ・ムーン(ナンシー・クレス著 金子司訳)」。宇宙を題材としたもので、俗に言う、SF。似たようなものは啓示空間とか、レナルズのものがありますが、それとはまた違った雰囲気の作品です。

 宇宙に進出した人類はスペーストンネルという不思議な建造物を発見します。その建造物は外宇宙とつながっていて、人類にさらなる新世界へと飛び出すことになります。外宇宙では、知的生命体がいて、そんな知的生命体のひとつ、フォーラーと人類は戦争へと突入していきました。フォーラーとの戦闘状態の中、新世界のひとつ、「ワールド」で未知なる人工物を発見し、人類はその探査へと向かうのですが……。といった具合のあらすじです。

 こう書くと人工物をめぐって人類対フォーラーの戦闘が書かれていると感じますが、実際は「ワールド」の探索がおもな話です。話の軸は三つ。
ひとつは、人工物をめぐっての争い。
ひとつは、「ワールド」の探査研究に来た人類。
ひとつは、「ワールド」人からみた人類の行動。
この三つです。

 正直、この小説の始めは相当苦労しました。と、いうのも三つ目がえらく難しかったからです。文法的に難しいのではなく、世界観が共有できない、というものです。「ワールド」的にいうなら、非現実、です。それもそのはずで、視点が異星人なのですから。しかも共有現実という独特なものをもっている。
 私はあなたのことを知っていて、あなたも私のことを知っている。それが説明もなくさも当然になっているのですから、何の予備知識もなくファンタジー小説(主人公が飛ばされる以外の)を読んでいるようなものです。まぁ、読み進めれば何とかなりますが。

 結局、フォーラーとの戦争はまだ続きます。「ワールド」で発見したものもそのままだったりします。人工物もなぞのまま。ようするに、続きを読め、ということなので時間を作って続編「プロバリティ・サン」を買うことにしましょう。

 さて、レナルズの作品とだいぶ違う、と書きましたがどこが違うか。まず、この作品には異星人が出てきます。レナルズは出てきません。プロバビリティでは人類は精神安定剤を使っていますが、姿かたちはそのままです。レナルズは多様に変化(進化?)した人類が出てきます。何より、プロバビリティではスペーストンネルというワープ装置があるのに対し、レナルズではワープ装置を使いません。このあたりの違いは面白いところです。どちらが好きかといわれれば、私はレナルズだったりします。ま、こちらもこちらで面白いのですが。

 しかし、昨今のSF系では「量子」がキーワードのようですね。まさか、今読んでいる「アクセルワールド(電撃文庫)」でも出てくるとは思いもしませんでしたが。
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