世の中って、何かに秀でていることを前提にできているんじゃないかなぁ、と最近ふと思うこのごろ、いかがお過ごしでしょうか? それは、運動ができたり、複雑で奇怪な方程式を解いたり、富や名声があったり……。もちろん、誰かを愛し愛されることもその中のひとつなのでは? ふとそんなことを思ってしまったのが、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を観終えた後です。

 ……らしくない導入だなぁ、おい。





 ブラッド・ピットが主演で話題になっていたらしいこの映画。内容は、80歳の体で生まれたベンジャミンは歳を追うごとに若返っていくという不思議な体質だった。そんなベンジャミンの一生です。さっくりいうと本当にさっくりいえてしまう話です。

 ヤフーの評価では結構高いのですが、私はどうもそこまでは「?」と思ってしまいます。まぁ、天邪鬼の私ですから、面白いことになるのでしょうが。ベンジャミンとデイジーが互いに惹かれあいながらも(それゆえに?)距離をとったり、くっついたりして愛し合うって複雑なんだなぁ、としんみりと感じます。

 物語はえらく淡々と進みます。そして主人公も淡々としているものだから、余計に淡々とした感じになってます。子供なら間違いなく寝てしまうか、暇なので暴れますね。主人公はいろんな人に出会い分かれていくのですが、恋愛がらみ以外ではまったく盛り上がりません。いや、実際はそうではないのでしょうが、私にはそう見えてしまいました。まるで、「比喩的意味ではなく、人生は恋愛だよ」といっているかのようで……。子供ができて家族になろうとしたとき、ベンジャミンはそれを断って出て行くのですから、もてない私には、僻み感情丸出しでも、そう思えてならないのです。一応、終盤でフォローするような感じもありますが、どうも弱いんですよね。だって、デイジーとの最中も、生みの親の資産で遊んで暮らしているのですから。そのとき、デイジーは教室を開いて生活しようとしているのに!

 このあたりがどうもこの映画を高く評価できない理由です。恵まれた人間のわがままで周りが振り回されている。その行為も愛ならば許される。結局すべて愛なのだよ。どうも、そう見えてしまう。もてない私はどうすればいい? もちろん、私が皮肉屋なだめ人間だからなのかもしれませんが。

 なんにせよ、ここまで考えさせられたのですから、少なくとも駄目な映画ではないです。ただ、私にはアレルギー反応が少し出てしまったというだけの話。少なくとも私はこの映画よりもヤング@ハートのほうが元気をもらえましたね。

 そういえば、雷のお爺さん。七回目は何だったのでしょう?
スポンサーサイト