エイズ検査目的の献血、輸血感染 過失致傷罪に問われる可能性

 そもそも罰則化なんてしたらただでさえ少ない献血をする人が更に少なくなると思います。

 どうもこのニュースについて釈然としない私です。それで、なぜかと考えたら、HIVの問題そのものが取り上げられていないからなんだと思い至りました。

 まず、日本のHIV感染者は増加傾向です。それなのに、どうしてHIVが増えているのかどうか、という問題点には全く触れられていません。もっとも、今回の問題は献血のシステム的問題といい返されそうですが、日本におけるHIVの問題を解決するよう働きかけるのが根本的な問題解決ではないでしょうか。なにより、増えているという情報は出てくるのに、どうして増えているのか、という点に踏み込んだニュースは少なくとも私は見ていません。HIVに感染することは分かっているので、その辺りはいくらでも調べられそうなものですが、どうしてなのでしょう?

 献血のシステム的な問題でいうのなら、現状としては発見技術の発展をするよう努力することぐらいしかないでしょう。献血が相手の善意で行われている以上、必要以上に問診に時間や労力をかけるわけには行きません。献血をした方なら誰しも、性行為関係の質問に答えているわけですし、そこで嘘をいわれたらどうしようもないです。
 もう一つ、代案としては、赤十字が献血センターと同じ建物内で一回500円ぐらいの価格のHIV検査を行うことがありますが、きっとやらないでしょう。HIV検査は保健所でやっている、といいますが現状、週一しかも平日の限られた時間に電話で予約というとてもハードルの高いものになっています。検査時間はそれほどかからないようなのですが、だからといって仕事の合間でやるようなことはないでしょう。HIV検査のために半休もらう、なんていうことも出来ない。私自身としては、健康診断の時に調べることが出来るようにすることが一番だと思うのですが、きっとそうもならないでしょう。
 HIV(その他感染症含む、はず)感染者の献血に対する罰則化は頭にも書いたように反対ですし、潜伏期間や献血をした人の相手も感染していることを知らない可能性も高く、芋づる式に罰則化していかなくてはならなくなります。HIVに感染してしまった人には罰を、ということになりかねません。

 いかにHIVの検査をやりやすくするか。献血のシステムや感染者当人を批判するよりも、そこに力を入れるほうがいいと思うのです。
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