久々に本の感想です。主題と副題を逆にした方がいいのでは? と思いましたが、そうしないと受けないのでしょうね。そんな訳で、社会言語学の入門書となっているのがこの本。そのため耐久年数もそれなりにあるのではないのかと思います。最近の新書は鮮度が命の刺し身みたいな奴ばかりなので、悲しい限りですので、こういう入門書的なのが増えてくれるといいですね。

 おわりに、にありますが、日本語の例が中心で話が進んでいくため、捉えやすくなっていると思います。だからこそ、時折出てくる外国語との違いがとても面白く感じます。例えば、

(会社で電話の引き継ぎをする時)韓国語の感覚では「田中部長さまはただいま席を外していらっしゃいます」です。(斜体はP110 11-12行より引用)

というのはなかなか興味深いものがあります。

 その他にも、方言や第二外国語、言語の変化など言葉に関する事柄が意外なほど多岐にわたって書かれています。昨今の言葉にまつわることに対して、それなりの道標になることは間違いないでしょう。もちろん、入門書ということもあり、浅い感じがないわけではないですが、そのことに関しての本ではないのでしかたないことです。

 しかし、言語に通じている人ほど、言葉の乱れとかいったことをいわないのですよね。反して、言語の保全というような考えもある。その辺りは本当に興味深いことです。どういことは実際に読んでもらえれば幸いです。

←言葉って複雑で不思議です。
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