パシフィック・リムを観るぜ、と意気揚々と映画館へいったものはいいものの、一週間違っていて覚えていたようでまだ公開していませんでした。ただ、このまま帰るのももったいない。ただでさえ片道1時間半近くかけているのですから、なにか観ようということで選んだのがポケモンです。いやぁ、限定ゲノセクトでカチャカチャやっていたのもの、始まってからは静かになってくれて何よりでした。意外とおっさんのほうがうるさいんですよねぇ。私も注意しましょうかね。





 さて、ミュウツーが登場ということで色々と楽しみだったこの映画。ミュウツーの逆襲の時とは声が違っていたりなど不安要素が幾つもありました。実際みてみると、どう捉えていいのかわからない映画となっています。

 この映画単体で見るとそれほど悪くないです。人の手によって作られたゲノセクトは帰る場所を探して彷徨っていたものの、ゲノセクトの時代から3億年(!)も経っており、社会はもちろん環境からも孤立していた。そこへ同じように人の手によって作られたミュウツーが登場し、彼らとの接触から事件が始まる。この話にこの2つに共通の対立軸、何かしらの巨悪が存在すれば典型的な刑事物の完成ですね。ただ、それは存在しませんが。

 思うにこの映画の最大の失敗は中途半端にミュウツーの逆襲とリンクさせてしまった、という点でしょう。リンクさせるならきっちりとリンクさせればよかったですし、リンクさせなくてもミュウツーというポケモンを知っていれば十分観ている側にもわかったはずです。だけど、中途半端なリンクにしてしまったために、やれ声が違う、やれサトシがミュウツーを覚えていない(逆襲をしっかり見ていればこれは見当違いだということはわかるはずなのですが……)、などという声が上がってしまったのです。

 話そのものは予測できる点はたたあるものの、許せる範囲ですし、何より思わぬところで伏線が回収されたりしてけっこうよくできているのではないかと思います。特にバズーカの使い方は、まさかそう使われるとは思わず、意表を突かれました。

 ただ、その分、街の人やライフラインなどの仕事をしている人が全く騒がないことに違和感を覚えました。アレだけの騒ぎ、行政機関が黙ってないだろうに。パークの人は彼一人なのかよ。正直な所、話をもう15分、20分長くして展開をじっくり進ませたほうがよかったんじゃないのか、と思います。伏線の回収のやり方は、リアルの制作者にぜひ見てもらいですね。こうやるんだよって、ことで。

 で、何が一番良かったかといえば、ポケモンたちの描き方ですね。端の方でバタフリーが飛んでいたりとか、ポケモンたちがあっちこっちに動いていくさまは見ていて、あぁ、これがポケモン映画だよなぁ、と感慨深くなりました。特にパーク内の案内のシーンはこれだよなぁ、これが観たいんだよなぁ、と心底思いましたもの。風とか雲か大自然の動きもいいですが、動物たちがそこにいる風景というのを観ることの出来る映画でもあると思います。そこには人という概念が何故かなくなるのですよね。

 しかし、ダメな上司を持つと下にいる者たちは本当に苦労するよなぁ、という話でもありますので、疲れたサラリーマンは下っ端ゲノセクトに同情を禁じ得ないだろうなぁ。
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