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 早速観に行ってきました、風立ちぬ。いつものごとく、後半でネタバレ上等の感想を書きますので、あしからず。

 上映本数が多かったので、観る時間を選ぶことができたのはさすがジブリ。しかも宮崎駿だからでしょう。今日一日で十回近く上映するのですから、信じられません。

 観ている最中、日常のシーンでは退屈そうにしていたおじさんが飛行機に関する場面になるとスクリーンに食い入っていたのがやけに印象的でした。

 それと。CM長すぎです。CMだけでポップコーンが半分終わってしまいましたよ……。





 あらすじはここまで宣伝されていると私が変なことをいってしまいかねないので省きます。

 まず、始まりの夢のシーンや関東大震災での映像はさすがです。これぞ、ジブリアニメ、といったものになっていると思います。もっとも、映像に関していえばジブリという時点で太鼓判を押されているようなものですからどうこういうべきではないでしょうね。

 実在の人物を元にして作られているということで、その時点でこれまでのファンタジー色がある作品とは違っている、ということをまず頭に入れてなければならいと思います。つまり、これまでの作品の延長線上だと思うと楽しめません。その辺りは子供が楽しめない云々なんていう情報が出ているのでこれから観に行く方はまず大丈夫ではないでしょうか。

 率直な感想としては「いい映画だよね」というもの。ただ、どこがどういいのかといわれると途端に困ってしまいます。飛行機というものに情熱を注ぎ続ける一人の男の生き方がよかったともいえますし、度重なる失敗を兼ねて、試行錯誤を繰り返し作り上げる最高の作品というモノ作りやクリエイターとしての姿勢にも感銘します。ただ、どれもこれも、ずばりこれだ! という感想ではないのです。実に弱りました。

 まさか、クリエイターは10年で限界だ、なんて作品中にいわせるとは……。あなたは何年アニメを作っているのですか……。

 恋愛については、なんだかんだでロリコンだよなぁ、と思ってしまったのは私だけでしょう。だって、どう考えても8歳くらいは歳の差がありそうなんですもの。なにより、大震災の時に救った人とだなんて、ロマンチストブリもさすがと。

 ただねぇ。私の記憶が間違いじゃなければ、フィアンセがいたはずなんですが、こちらはどうなのでしょうね。気になります。しかも、結核を患っているのに、キスしたりとか……。一応、劇中にそんなことはいいますが「好きだから関係ない」と。……アイノチカラッテイダイデスネ。

 それで、観終わってからあれこれ考えていたら、話の流れというか雰囲気が舟を編むに似ているのです。舟を編むは国語辞典を、こちらは飛行機を作るという意味で似ています。なので、この2つと比較するのが適切だと思い、そこについて最後に少しだけ書きます。

 どちらも作品も好きな事をやり遂げるといった意味で同じです。ただ私が思うに大きく違っているところがあります。舟を編むでは辞書なんて必要なのか、という点で色々と事件を起こしています。風立ちぬでは飛行機が必要であることを前提にどう使われるかが問題となっています。

 舟を編むでは社会との軋轢があるので辞書をめぐって否応なく事件が起こってきますが、社会から必要とされて飛行機が制作されている以上、風立ちぬでは社会と自分の理想とする飛行機の狭間で軋轢が起こって事件が起こるはずです。しかし、主人公はそのことに目を向けずに唯ひたすらに自分が理想とする飛行機を作ることだけを行なっていきます。主人公に大きな影響を与えたカプローニだけがそのことをひたすらいっているのですが、主人公はそのことに耳を貸さず、最後の最後になってようやくそのことに気がつくのです。「結局1機も戻って来なかった」と。

 最後のシーンはある意味クリエイターを極めたものこそが到達できる最高にして最も虚しい極地なのかもしれません。様々なことを乗り越えやり遂げたことに対して達成感を感じながらも寂しさを覚える舟を編むと、やり遂げたのにそれ以外のことを考えなかったため虚しさに襲われる風立ちぬ。だからこそ、風立ちぬの最後で「生きねば」といわざる負えなかったのでしょう。それは社会との接点を持つという意味に私には思えました。

 おまけ。声優についてひとこと。避暑地の水辺で彼女と対面したシーンに思わず大爆笑しそうになったのは私だけでいいです。
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Thoughts on スポンサーサイト映画 風立ちぬ の感想。

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