積んでいた本を崩して行かないといけませんからね。

 そんな訳でボカロ小説といわれている一冊、秘密警察です。元の曲はこちら。



 朝から晩までお前をみうー! ってなわけです。



 さて。書いている人がココロの人ということで一抹の不安があったわけですが、そこはなんとかクリアしていました。前回のような演劇的な部分がなかったのでよかったなぁ、と。まったくなかったわけではないですが、ラノベだと思えば違和感ないぐらいまでにはなっていたので、ココロの小説のやり方に問題があったんじゃないのかなぁ、と勝手に邪推してみたりします。そういえば、ココロの続編を書いているとかあったけど、この辺りはどうするのかな? また演劇的な書き方に戻るのは勘弁して貰いたいです。もっとも、買うかどうかはわかりませんが。

 内容の方は、無理してミクとか名前使わなくってもいいんじゃね? むしろ、秘密警察って名前だけで曲とはさして関係ない内容だよなぁ、というもの。別段、朝から晩まで見張られている奴の話じゃないし。普通のラノベなんだから、そっちでいいんじゃないのかなぁ。

 町のお巡りさんから本庁資料室という窓際に追い込まれた主人公レンが外交でやってきた王女の誘拐に変な形で巻き込まれていくって話なんですが、そのね、読み終えてまず思ったことは、「お父さんとの食事はどうなったのですか?」 いやね、実はこの主人公のお父さん、警察庁の上の方のらしいのです。ただ、私が問題にしたいのはそんなことじゃなくて、

金曜日の家族で食事はどうなった?!

 主人公が何らかのコンプレックスを持っているのはいい。ただ、それを解決させないで放っておくってどういうことよ? この本はそんな伏線を張ったけど回収してないよっていうのが多すぎなんですよ。このこともそうですし主人公のお父さんの立場もそう。ルカとミクとの関係にいたってはどうしてミクが部署ごとの移動をいとも簡単にできてしまうのかっていうのも謎です。一度でも会社に務めたことがあるのなら、他の部署から人を借りるのがいかに面倒かということがわかるはずで、それが爪弾きにした人間だったらなおのことです。ほかにも、メイコはどうして資料室へ行くことになったのか、とか、明らかに続編を作るぜぇ、作ったるぜぇ、といった内容なんですよね。ま、空回りしなければいいですが。

 よくよく考えれば、敵である霧島がロボットを作らせるために王女を誘拐するにしても、その国内でやればいい話じゃないですか。むしろ、ハイジャックしたほうがよっぽど手っ取り早い。博士にいたっては、王女に合うためには悪にだってなってやる、といっていたわりに、王女にあってからは王女を敵から逃すためにがんばって捕まってしまったっていう、なんだか見せ所のはずなのに綺麗にカットされてしまった悲しいキャラでしかないような気もします。

 まぁ、ボカロ小説のいわれるやつなので、過度な期待は禁物といったところでしょうか。初音ミクの消失(小説版)にしろ、伏線の回収というか、話のつながりというか、そいったのが雑な感じが。そういうものなのでしょうね。
スポンサーサイト