今更感がありますが、読み終えましたので感想です。感想といっても内容に関することは殆どないので、今回はそのまま進めたいと思います。

 ピアピア動画という架空の動画サイトを中心とした話が4つほどあります。どれもこれも、ニコニコ動画にあるものを元にしているので、その界隈を知っていると思わずニヤニヤしてしまいますね。歌う潜水艦とピアピア動画で繰り広げられるボカロ談義に私は十分参加できると思ってしまいましたよ。

 内容の方はどちらかといえば、ハードSFに近い感じですので、ものすごい何かが出てくるわけではないのですが、それでもやはり面白かったです。歌う潜水艦とピアピア動画には、珍しく、宇宙が絡まないのか! なんて思っていたらそうでもなかったですし。

 そんな感じで良かったですが、どうしても解せないのが、解説。書いているのはドワンゴの社長とのこと。小説家なのに、「冨樫仕事しろ」を掴みとして出してくるのは、どうかと思いますが、まぁ、いいでしょう。ただ、その後作品の解説に全くなっていない、というのは問題だと思います。せめて、「クレギオンシリーズ」もしくは「ロケットガール」ぐらいは読みましょうよ。ロケットガールに関してはアニメ化もされているというのに。ある程度のチェックぐらいウィキだけもいいからしましょうよって。

 では、何を書いているのかといえば、ニコニコ動がとピアピア動画を比べての言い訳に近い比較。正直な話、本当にその事しか書いてないのですよ。

 そんなわけで、現社長がニコニコ動画をどう捉えているか、ということに関して考えるにあたってはひとつの取っ掛かりになると思います。

 しかしまぁ、呆れてしまったのが、あーやがピアピア動画をみて戸惑ってしまったシーンを、ニコニコ動画の技術が素晴らしい、と思っている点ですね。しかも、メニュー数が更に増えていることに対して、「大変、充実したメニューを持つわかりやすいサイト(P.310より)」といっているのはもはや、最高のジョークだと思います。……ジョークですよね? ZEROのことを考えると本気で思っているような気もしなくもなく……いやいや、まさかね……。

 内容のほうがニコニコ動画をよく見ている方なら思わずニンマリしてしまうことは請け合いです。結構技術部よりですが。

 しかし、あーやさん、いいですよねぇ。
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